この本は、今注目を集める「動画」というテーマを軸に据え、ヴィジュアル化する世界で新しいコンテンツやメディアを作っていこうというチャレンジャーたちに武器を与えることを目的に書いたものだ。準備はできたかい?ONE MEDIA創業者が明かす動画時代を勝ち抜く全思考・全技術。（著者：明石ガクト）

    2020年、東京オリンピックの開幕に合わせ５G(5 Generation)の実用化が目前となっているが、その動きに合わせて動画ビジネスの動きも活発になってくるだろう。
　現に、サイバーエージェントとデジタルインファクトが共同で実施した調査によると、2017年の動画広告市場は1093億円、2020年には2,000億円を突破する勢いで成長するとされている。これは、2015年の市場規模は506億円のため、5年で約4倍というスピードである。

    本書は、そんな将来的にあらゆるものがヴィジュアル化するであろう未来に向けて、動画ビジネスの動向とそのコンテンツの作り方を中心に述べた構成となっているが、その内容は、映画の歴史・視聴率・マンガなど多岐にわたる。

    また、本書の執筆者・明石ガクトさんは映像と動画の違いについて、圧倒的な「情報の凝縮」こそが、動画を動画足らしめるポイントだと述べており、2007年のiPhoneが誕生した瞬間に動画が誕生したと推察している。その理由については、映像と動画の時間軸が異なることを起点とした解説をしているが、その考察はなかなかに面白い。

    今後、動画を使ったビジネスを展開したい方、またはその行方を知りたい方は是非読んでみてはいかがだろうか？