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2019.06.26
働かないアリに意義がある
働き者として知られる働きアリだが、実はその7割はいつも休んでいて、1割は一生働かない! だがこの事実にこそ、組織存続への秘密が隠されているのだという。これを発見した生物学者が著した、新感覚の生物学。(著者:長谷川 英祐) イソップ童話の『アリとキリギリス』をご存知だろうか。これは、怠け者のキリギリスが冬に備えて食料を蓄えずにずっと遊んでいたのに対し、働き者の働きアリは冬に備えて食料を蓄え続け、その結果、キリギリスは冬に食べるものに困ってアリのもとへエサを譲り受けにやってくるという話である。この童話に限らず、私たちは、地上でせっせと働くアリを見て、「アリはなんて働き者なんだ!」と思う人が多いと…
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2019.06.09
哲学的な何か、あと数学とか
数学にだって熱い血が通っている!フェルマーの最終定理という難攻不落な難問。それに取り組む学徒たちの姿を通して人間が生きる意味を探るテキスト。数学という学問の真に驚くべき「美しさ」「面白さ」は、この本の余白をすべて使いきっても書ききれるものではありませんが、数学がいかにロマンに満ちあふれた学問であるか、その一端を少しでものぞかせることができていれば幸いです。(著者:飲茶) 「哲学的な何か、あと数学とか」というタイトルだが、本書は「フェルマーの最終定理」という350年もの間解かれる事のなかった問題が証明されるまでの軌跡を描いた物語である。 まず、フェルマー予想とは、17世紀の後半、(アマチュア…
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2019.06.05
夜と霧
ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。(著者:ヴィクトール・E・フランクル 翻訳:池田 香代子) 「言語を絶する感動」と評され、世…
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2019.05.14
それをお金で買いますか – 市場主義の限界 –
刑務所の独房を1晩82ドルで格上げ、インドの代理母は6250ドル、製薬会社で人間モルモットになると7500ドル。あらゆるものがお金で取引される行き過ぎた市場主義に、NHK「ハーバード白熱教室」のサンデル教授が鋭く切りこむ。「お金の論理」が私たちの生活にまで及んできた具体的なケースを通じて、お金では買えない道徳的・市民的「善」を問う。ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう』に続く話題の書。(著者:マイケル・サンデル) 本書は2011年に刊行され話題となった本『これからの「正義」の話をしよう』を書いたマイケル・サンデル氏の著書である。サンデル氏はコミュニタリアニズム(共同体主義)の論者とし…
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2019.05.04
里山資本主義
「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている! 原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本経済の新しい原理として示す!!(著者:藻谷 浩介、NHK広島取材班) 里山にはいまでも人間が生きていくのに必要な大切な資本がある。著者は、こうしたお金に換算できない里山の資源をいかしていくことを、「里山資本主義」と名付けている。これは何も原始時代に遡れと言ってるわけでは決してない。例えば、山あいの自然豊かな農村でちょっと散歩をすれば、薪の4、5本拾うのはそれほど難しいことではない。過疎地と呼ばれる島に住む人は、天気の良い日に…
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2019.04.30
タイムマシンのつくりかた
「時間」とは何か?「今」とは何か?なぜ物理学者たちは「それ」が可能と考えるのか。第一線の理論物理学者が、アインシュタインからホーキングまでの現代物理学理論を駆使して、ワームホールを使った「もっとも現実的な」タイムマシンの具体的なつくりかたを教えます。タイムトラベルのパラドックスも検証しつつ、現代物理学の最前線を興味深く読み込めるユニークな一冊。(著者:ポール デイヴィス 翻訳: 林 一) タイムマシンと聞くと、私はすぐにシュタインズゲートを思い出してしまう…まあそんな話はさておき、本書は科学的にみてタイムマシンが本当に作れるかどうか検討した本である。もし仮に作れるとしたらどんな工程を踏まなけ…
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2019.04.19
図解 モチベーション大百科
私たちには意思があり、意思があって動いている。でも、意思じゃないものも私たちを動かしている。私たちを動かしている“モチベーション”とは一体なにか?“モチベーション”の正体を突き止めるべく、スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大など数々の一流研究機関でおこなわれた100通りの心理・行動実験を、ビジネスマンにも応用できるよう図解でわかりやすく解説。“モチベーション”をマスターすれば、面倒くさがりな自分も、怠惰な周囲の人たちも、頑固な顧客たちも、どうしてそうするのか? どうしてそうしないのか? 長年の謎が解け、ビジネスで抱える問題の多くが解決するだろう。(著者…
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2019.03.28
銃・病原菌・鉄
五つの大陸でなぜ人は異なる発展をとげたのか。世界の富と力ははぜ現在のように偏在するようになったのか。人類の歴史を動かしてきたものを、歴史学や考古学のみならず、分子生物学、進化生物学から地理学、文化人類学、言語学、宗教学等多様な学問領域の最新の知見を縦横に駆使することで明らかにする。まったく新しい人類史像が立ち上がってくる知的興奮の書。ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞のほか、朝日新聞による「ゼロ年代の50冊」の第1位に選ばれている。(著者:ジャレド・ダイアモンド 翻訳:倉骨彰) 本書は著者、ジャレド・ダイアモンド氏が長年に渡るフィールドワークで培った知識をもとにして人類史の謎に迫った本であ…
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2019.03.27
知性の限界
予備知識なしで楽しめるディベート形式の論理哲学入門書!前著『理性の限界』で論理哲学への斬新なアプローチを展開し話題になった著者が書き下ろす哲学ディベート第二弾。人間の知的営為の基本である「言語」「予測」「思考」の限界と可能性を論じる。ウィトゲンシュタイン、ヘンペル、ナイト、ファイヤアーベント、カントらを次々と俎上に載せ、哲学者・科学者から女子学生、会社員や運動選手までもが参加して、哲学から経済、宇宙論まで、ときに脱線しながら熱く楽しく語り尽くす。(著者:高橋 昌一郎) 本書は前回ご紹介した図書『理性の限界』『感性の限界』の同じく姉妹編にあたる。この本では人間の知性では越えられないテーマとし…
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2019.03.27
感性の限界
人間の愛は「不合理」なもの? 自由だと勝手に信じている人間が実際には「不自由」? なぜ人間は生まれて死ななければならないという「不条理」に遭遇しているのか? そもそも、人間とは何か……? 「行為」「意志」「存在」の限界をテーマに、行動経済学者や認知科学者、進化論者、実存主義者など多様な分野の学者にカント主義者や急進的フェミニスト、会社員、運動選手、大学生も加わり、楽しく深く広い議論を繰り広げる。(著者:高橋 昌一郎) 本書は前回ご紹介した図書『理性の限界』の姉妹編『感性の限界』にあたるが、こちらも同じく人間の感性では越えられないテーマ(愛・自由・死など)を掘り下げ、感性に限界があるか否かをディ…